地域の中で生きる

福田真弓の名前は(ふくだまゆ)といいます。 
まゆは重度のダウン症です。
絵を描き始めたのは、姫路の絵手紙作家である井上満知子さんの作品展を見に行ったときから始まりました。
そして、石見銀山の勝源寺へ旅行した時知り合いになった山上光俊先生から絵を見てくださるという熱心なお言葉を受け、まゆに絵を描かせ、先生のところへ送りました。
ひと月に一回絵を送り、山上先生から頂いた感想を伝えると、まゆはとても嬉しそうでした。
山上先生とのやりとりを何度も続けているうちに、絵を描く楽しみが増したようです。
その後、三朝の油絵の先生に4年程習い、まゆが小学生の時に訪れたフランス旅行の思い出を油絵で描き、ジュニア県展に絵を出品しました。
その時点で入賞はありませんでしたが、まゆの力強いタッチや色使いにとても感動したという連絡があり、奨励賞を頂き、以降、何度も賞を頂くようになりました。
最近では、鳥取の先生に習った水彩画で「くちなしの花の絵」を描き、パリで行われた化粧箱の展覧会に参加しました。それがフランスの団体からアカデミー賞に選ばれ、東京でも展示されました。この選考はロワール地方の団体であり、私ども親子にとっても懐かしい想い出の地ということもあり、嬉しさ100倍でした。
藝術に没頭してから16年という長い年月が経ちました。
まゆはすっかり自信を得て、新たな才能を発揮するようになりました。
油絵、素描、水彩など様々な手法で、楽しい絵や大胆な絵を表現しています。
まゆは踊りも習っていますが、絵画や踊りをする前は、何処にも居場所所がなかったのです。

最近、まゆは作業所の仕事上でも様々なことに挑戦しています。
先日は金澤翔子さんの書道を拝見し、さらに描く意欲を高めたようです。「翔子さんの目が大変好きになった」と語っていました。
金澤翔子さんの素晴らしい書から多くを学び取り、「元気で生きている限り制作を続けたい」と自身を奮い立たせ、心新たに創作意欲を燃やしています。
私たちの絵を愛してくれる人にどこかでお会いできて、お話する機会があれば嬉しく思います。
また、私たちの願いが届くことを願っております。